先月の講習会に引き続き、今月初めにもコンクリートに関する講習会を受けてきました。
今回は コンクリートの種類と性質についてや、鉄筋コンクリート築造の留意点、
鉄筋コンクリート構造の補強などについて学びました。
日本のコンクリート造の歴史は 明治時代に遡ります。
当時日本は近代化を進める上で、交通や治水に力を入れていました。
水道やダム、橋や港、工場など 日本の近代土木構造物が造られ、
2000を超える構造物が 土木遺産と称され現存しています。
いくつかの事例を紹介されたましたが、
1908年(明治41年)竣工の小樽港 防波堤は 特に凄いと感じました。
小樽港築港の第一期工事は、アメリカやドイツで土木技術を学び、
実績を積んできた 廣井 勇氏が担当し、北防波堤が計画されました。
廣井氏は、堤体を構築するための工法として、ヨーロッパで用いられていた最新の技術である
「スローピングブロックシステム(方塊傾斜積工法)」 が 採用されました。
( 出典:「北の荒波に耐える『小樽港外洋防波堤』」 )
このスローピングブロックシステムは、約23トンもの直方体のブロックを積み上げて
堤体を構築するブロック積み工法の一つです。
ブロックを斜め積みにすることによって、隣り合うブロック面の間でも支持力が発生し、より安定した構造となっています。
小樽の発展の基礎となった 防波堤であり、1世紀を経た今日でも その機能を十分に果たしています。
さて、家づくりと 関係のない話に聞こえるかもしれませんが、
コンクリートの技術は、頑丈で安全な建物を建てるためには欠かせないものです。
「住宅」という みなさまの財産の価値を 高める為に、これからも建設技術の講習会に 進んで参加したいです。
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