「入梅」とは、梅雨入りの時期に設定された「雑節」の一つとなっています。

 

梅の実が熟し始め黄色く色づく頃に雨季に入る事から「入梅」と呼ばれており、本来は暦の上での「梅雨入り」を意味する漢語表現として使われています。

 

「入梅」の対義語として、「梅雨明け」を意味する「出梅」がありますが、現在の日本ではほぼ使われることがないそうです。

 

昔の農家にとっては、梅雨入りの時期を知ることは、田植えの日を決める上でも重要になっていました。

 

現在のように、気象予報が発達していなかったので、目安としても暦の上で「入梅」を設けていたとされています。

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