コロナウイルスの影響で、春のセンバツに続いて夏の甲子園も中止になって
落胆しているであろう全国の高校球児に、阪神と甲子園球場が「甲子園の土」キーホルダーを
プレゼントするというニュースを知りました。
矢野監督率いる阪神タイガースが、最後の夏を失った現実を受け入れられない
高校3年生たちが、少しでも前向きな気持ちになれるようにと、
選手、球団職員が自らグランド土をかき集め、それをプラスチックの容器に入れ
記念キーホルダーにするというものです。
「甲子園の土」といえば、試合で負けた選手が、ひざまづき泣きながら
土をかき集める姿が思い浮かびます。
選手たちにとってはもらった土では満足いかないかもしれません。
しかし、あこがれのプロ野球選手や大人たちが自分のためにしてくれるとなれば
喜んでくれるといいなと思います。
今年の3年生が卒業しても、2020年が希望を失った悲しい夏ではなく、
人々の温かさに触れた夏だったと、キーホルダーをみて
思い出してくれるといいなと思います。
ちなみに製作費の一部は、矢野監督、コーチ、選手一同が出し合うことに
なっているそうです。