ドイツの動物園で、母ライオンが生後間もない自分の子供を
食べてしまったというニュースがありました。
たしかライオンは二匹の子供を産み、最初のうちは面倒を見ていたが
3日目に毛づくろいをしていた途中でいきなり殺して食べたということでした。
最初は自分の子供とエサとの区別もつかないのかと愚かに思いましたが
後に続く専門家の話を聞くと、心をうたれました。
野生動物には今回のようなことは珍しくなくて、
理由は子供も病気や発育の問題らしいのです。
説明によると、もしも自分の子供に普通の子供のような反応がなければ
子どもとは認識しなく、母性本能が働かないと話していました。
これは、育児放棄などではなく、究極の愛情かもと感じました。
なぜなら、野生では病気や障害があれば生き抜くことは難しいからです。
そこで母親はわが子がつらい生涯を送らないよう
自らの手で命を絶つのです。
なんと切ない自然界の摂理でしょう。
でも、事故が起こったのは動物園、
子どもに障害があったとしても、いくらでも生きていける術が
あったのにと思うと不憫でなりません。